Club mark_two

登山アルバム

(徳島県 剣山 2006.3.4)

使用カメラ SIGMA SD10 レンズ 18-50mm F2.8 EX DC

剣山(つるぎさん)標高1,955mは四国山地東部の主峰です。
4月中旬から11月まで登山リフトが運行され超お手軽な山になりましたが、さすがに冬期は標高1,955m−西日本第二の高峰の面目躍如、それなりの装備と心構えがないと登れません。 でも、冬期の剣山の素晴らしさは特筆もの。
1月中旬には見ノ越までのアクセス道路の除雪が一度完了していたのですが、その後の降雪のため通行止めが続いていた国道438号ですが、3月になって雪溶けが進み車の通行が可能になったため樹氷や山頂からの展望を楽しみにこの冬2度目の登山をしました。
(今年は春が早いのでこの冬最後の雪山登山かも!)
下山予定の剣山南西部のトラバース道は雪崩、崩落の危険があったため大事をとって頂上まで引き返して尾根道を下山しました。
行   程 所要時間
見ノ越 9:28 2時間38分
リフト西島駅 10:51
刀掛の松 11:32
剣山山頂 12:06
次郎笈峠方面へ 14:12 1時間32分
トラバース道で断念 14:56
もう一度剣山山頂 15:44
下山開始 15:49 1時間09分
見ノ越帰着 16:58

標高、緯度、経度
見ノ越 1,394m N33”51’59.61” E134”05’20.53”
剣山山頂 1,955m N33”51’13.00” E134”05’39.40”



カシミール3Dによる登山ルートの展望図です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第172号)」

GARMINのGPS eTrex VISTA-C によるトラックログを地図上に表示しています。


GARMINのGPS eTrex VISTA-C によるトラックログをグラフにしました。
総歩行距離6.949Km 累積標高差+839m −839m 
所要時間7時間30分(昼食、休憩を含む)


<<アクセス>>
つるぎ町貞光から国道438号に入り「剣山」の標識を目印に見ノ越方面へ。
このところの暖かさで雪解けが進み、手打ちうどんの店を過ぎるまで積雪は見あたりません。
早朝のためか気温は低くて路面がコチコチに凍結しているのでスリップしないよう慎重に運転して進みます。
第3ヘアピンを過ぎるころから路面が雪に覆われてきましたがスキー場まではきれいに圧雪されています。
スキー場を過ぎると前日の降雪のため轍が少し盛り上がってきましたがスタッドレスタイヤを装備した愛車マークUは予備のタイヤチェーンをつけることもなく夫婦池へ。
夫婦池から見ノ越までの日当たりがいい場所では雪解けが進み一部路面が見えているところもあり無事見ノ越に到着しました。
夫婦池から見ノ越までの道路山側には深い側溝が設置されており雪に覆われて見えないため脱輪には特に注意が必要です。


見ノ越に到着しました。
2月末までは積雪のため車の通行が出来なかった見ノ越もこのところの暖かさで雪解けが進み、リフト乗り場まで車で進入が可能になりました。
駐車場には徳島ナンバーの車3台が駐車中ですが人影は見えません。

愛車マークUを屋根付きのリフト乗り場の駐車場1階に駐車して登山準備をします。

(快晴の土曜日、この日の剣山登山者は合計8人でした。)


民宿街の間の道を通って剣神社へ進みます。路面は凍結しているので滑らないように慎重に歩きます。

12月の多い時には1階の屋根まで積雪があったそうです。


剣神社の参道を上がります。
神社横の温度計は−6.5℃の表示です。(1月末に登った時は−12℃でした。)


剣神社前から右に折れて登山道に入ります。


お天気は快晴。
風もほとんどありません。
根雪の上に20p程の新雪が積もっていますが5〜6人の踏み跡があって歩きやすいです。


この付近の積雪は80pくらい。
四国笹に厚く雪がついています。


雪面に朝日が差し込んでダイヤモンドを散りばめたようにキラキラと輝いています。


上空にはまっ青な空が広がって気持ち良く歩けます。
雪は適度に締まっていて歩くとキュッキュッと音がします。

春を感じて活動を始めた鳥たちの鳴き声が賑やかです。


大岩の横にはツララが成長しています。


気持ちのいい新雪の中を進みます。



西島野営場に到着しました。
前方には登山リフト西島駅が見えています。


西島野営場横の海抜1,700mの標識。
前方には剣山頂上ヒュッテ、雲海荘が見えます。


冬季休業中の登山リフト西島駅に到着しました。
ここのベンチで休憩します。


ゆっくりお茶を飲みながら登山リフト西島駅からの素晴らしい眺望を楽しみます。



休憩していると剣山頂上ヒュッテの新居綱男さんがビデオカメラを片手に持って登ってこられました。
まーくつうのブログでも紹介させていただいた「剣山物語」は非常に好評で初版本2,000冊は完売したとのこと。
(4月上旬には増刷ができるそうです。)

「剣山物語」の紹介は

  → こちら


西島駅前のベンチで素晴らしい展望を楽しんだあと頂上に向けて出発します。

1月には、しめ縄近くまで積雪があったためイナバウアーで通りましたが雪解けが進んだためすこし屈むだけでしめ縄の下を通れます。


200m程進んだあと鳥居の横を左折して尾根道に出るため坂を少し登ります。


登山道には要所に赤いテープがあって道に迷うことはありません。


紺碧の空と真っ白な樹氷のコントラストが素晴らしいです。


尾根に出ました。


西島駅と頂上の中間地点「刀掛けの松」に到着しました。
ここは、一ノ森へのトラバース道の分岐にもなっています。

1月末に比べて1m以上積雪が少なくなっていて雪に隠れていた看板が
見えますが休憩用のベンチはまだ雪の下です。


山頂を目指して尾根道を進みます。
尾根道は風が強いため雪が吹き飛ばされて熊笹が露出しています。


素晴らしい樹氷の間を登ります。


明るい日差しの中、霧氷に囲まれた登山道を進みます。


木立の間から見える青空もきれいです。


山頂近くは樹氷が見事です。


大剣神社を経由する登山道との合流点に到着しました。


山頂広場(平家の馬場)に着きました。

前方に山頂標識が見えています。


快晴無風の素晴らしい気象条件に恵まれた剣山山頂です。


山頂からの展望。
いつ見ても端正な山姿の次郎笈が南側に迫ってきます。


南西方向には三嶺や矢筈連峰が見えます。


快晴の山頂で豪華な食事を作ります。

詳しい食事内容は

 → こちら
食事のあと、のんびりとベンチの上で1時間ほど昼寝を楽しんでから下山することにします。
気温−3℃ですが強い日差しがあって寒さを感じません。
他の登山者はすでに下山して誰もいない静かな山頂です。


帰りは、次郎笈峠方面へ下りることにします。



剣山南斜面でも素晴らしい樹氷が見られます。


樹氷と三嶺、塔の丸、矢筈山の素晴らしいコンビネーションです。


次郎笈方面への道ははどこにも踏み跡がありません。



次郎笈方面と大剣神社への分岐点まで下りてきました。
次郎笈が間近に見えます。


トラバース道を大剣神社方面に進みます。剣山の南側斜面のためか積雪が少なくて快適に歩けます。


さらにトラバース道を進みます。


この後、剣山の西側〜西北斜面に回り込んだとたんに突然登山道が大量の雪に覆われて消えてなくなり目の前にあるのは急峻な雪の斜面だけになってしまいました。
積雪量の急変にびっくり!

この写真の場所の100m程先の右に回り込んだ場所では、トラバース道が
深い積雪に覆われて全く消失しており周囲には支える木々もありません。
(体を確保するのが精一杯で写真を撮る余裕はありませんでした…。)

何とか足場を確保して先へ進もうと悪戦苦闘しましたが
10m程進むのが精一杯で斜度50度を超えるキツイ斜面には足場がなく、
その上、氷結した根雪の上に前日に降った新雪が20pくらい積もっていて
足もとが非常に滑りやすくて不安定になっています。
ひとたび足を滑らせると数百メートル下の谷底まで転落しそうな恐怖を感じます。

このまま進むと滑落&雪崩の危険がかなり高いと判断し、ゆっくりと足場を確保しながら引き返し、
再度、剣山山頂を経由して登ってきた尾根道を下山することにします。

次郎笈への分岐まで戻り再び剣山山頂を目指して登ります。

雪のない時期には通い慣れた西島神社から次郎笈へのトラバース道なのですが
深い積雪があって凍結しているこの時期には滑落、雪崩の危険が身近にあり、
大変危険だということを身をもって実感できました。
一度下りた登山道を再度剣山まで登り返すのは大変でしたが
今回は勇気をもって撤退して大正解だったと思います。
まーくつうの山歩きのモットーは「安全第一」です。
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