Club mark_two
ヒマラヤ トレッキング
2014.3.19~3.26)
使用カメラ SONY RX100
きっかけ 8000m級の山々が連なるヒマラヤ山脈をゆっくり歩いてみたい! できたら世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)を近くから見てみたい!との思いをずっと以前から持っていました。 当初、登山基地「ルクラ」からナムチェを経由してタンボチェ方面へ向かうエベレスト街道トレッキングを計画しましたが、カトマンズ~ルクラ間のフライトが不安定で航空機が全く飛べない日も多いとのこと。 ルクラを拠点に確実にトレッキング日程をこなすためには、通常のトレッキング日程に加えて予備日が2~5日は必要とのことでした。 そのため、この方面のトレッキングは、日にちに余裕がとれる後日に改めて計画することとして、今回はカトマンズからのフライトが比較的安定している「ポカラ」を登山拠点にし、アンナプルナ、ダウラギリ方面のトレッキングをすることにしました。 また、ポカラからカトマンズまでは陸路が整備されており、悪天候等で万一航空機が飛べない時にでも、代替交通としてタクシーを利用すればカトマンズまで5時間ほどで行くことができ「帰国便に間に合う」ということもトレッキング場所を最終判断する上で大きな決め手になりました。 今回、ヒマラヤでのトレッキングは初めてのため、現地の下見も兼ねて短めの日程、軽めのコースを選んでトレッキングを経験してみて、次回の長期間のヒマラヤトレッキングにつなげることとします。 世界の屋根 ネパールはインドと中国チベットに挟まれた北緯27度から30度前後に位置しており、東西900㎞、南北200㎞ほどの大きさの国で、緯度としては亜熱帯地域に属しています。 国土は、標高50~100mのインド国境に接するタライ地方からチベット国境のヒマラヤ8000m峰までを擁しており、面積は、北海道の2倍ほどの広さの国でありながら、亜熱帯から寒帯まで変化に富んだ自然が展開しています。 世界の8000m峰 14座は全て広義の「ヒマラヤ」に位置していますが、そのうち9座がネパールヒマラヤに聳えています。 8000m峰は、多くがチベットとの国境付近にあり、標高5500m付近からは氷雪に覆われた険しい峰が連なっており「世界の屋根」と言われています。 ヒマラヤトレッキングの特徴 ネパール政府は、6000m以上のピークハンティングを「登山」。それに満たない標高の山々を歩くことを「トレッキング」と明確に区別しています。 登山には高額な入山料を徴収する一方、トレッキングはUS$20程度で取得できるTIMS許可証と入域証等で外国人にも簡単に許可し、気軽に歩いてもらおうという訳です。 日本の山々では、標高2500mを越えると樹木は育たなくなり草などの低木のみの風景になりますがヒマラヤは別。 3000mを越える場所でも立派な樹木が茂って森を形成しています。そのため酸素が豊富で他の山に比べて高山病になりにくいと地元の人が話してくれました。 真意は不明ですが、今回標高3200mまで登って見ても高山病の兆候は全く出なかったので少しは樹木の効果があるのかも知れません。 また、現地でガイド&ポーターを雇用して軽いサブザック1個を持ち、安全にそして身軽にトレッキングするのもネパール流の普通のトレッキングスタイルです。 ヒマラヤトレッキングのシーズン ヒマラヤのトレッキングシーズンは雨期が終わる9月末から雨期が始まる翌年の5月始めまで。 特に10月と11月は天候が安定して空気も澄み、紅葉もあってトレッキングのベストシーズン。 また、3月はシャクナゲなど花の季節です。 今回の「プーンヒル」トレッキングコース 今回歩くコースの山々は、ネパールヒマラヤのほぼ中央域に位置しており、アンナプルナⅠ峰(8091m)とダウラギリⅠ峰(8167m)といった2つの8000m級峰をはじめ、天を突くような美しい山容のマチャプチャレ(6993m)などを擁する一大山群の地域で、ネパール唯一の景勝地でもあるポカラの北側に白い屏風のように聳えるその姿は実に印象的です。 また、チベットとの交易で栄えたこの地域のトレッキングコース周辺には数多くのレストハウスやロッジが点在しており快適に山旅を楽しむことができます。 海外でも個人旅行でトレッキング♪ 海外でトレッキングをする場合、旅行会社主催の「団体パックツアー」に申し込む方法と、個人で航空機やホテルの予約をする「個人旅行」があります。 「団体パックツアー」は、旅行会社が航空券や宿泊先、観光コースや食事までセットして提供しているプランで、添乗員さんや現地ガイドさんが親切に案内してくれます。 おまかせで連れて行ってもらうという お手軽な反面、旅行会社の営業上の理由もあって内容が「てんこ盛り」になりがちで、移動移動の毎日が続き、結果「記念写真だけを撮ってどこをどう歩いたのかよく分からない」というようなことになりがちです。また、山歩きで最も大切な「天候を見定めて行動する」という基本的なことを実現するのが日程の都合上かなり難しいと思われます。 また、日本人同士のツアーグループという仲間意識もあって、他の国の人たちとの交流もそこそこに仲間内のみで騒ぎ、日本国内を旅行しているのと同じ感覚で来ている人たちも見られます。(今回もこんなグループに遭遇して恥ずかしい思いをしました。) 「個人旅行」は、日程にしばられないので、お天気を確認しながら当日の予定を立てられるのが最大の魅力。 最近はネットを駆使して、航空券やホテルの予約から現地の情報をGetすることなどが簡単にできるようになっていますが、やはりパックツアーに比べて事前準備が必要ですし、現地では航空機の搭乗ゲートや列車の発着ホームを調べたり、バスの乗り場を探す手間、そして,タクシーや現地の旅行会社との交渉が必要です。 こうした苦労をしてでも、自分の頭で考えて歩いた「コース」はいつまでも素晴らしい景色とともに記憶に残るものです。 |
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関西国際空港からキャセイパシフィック航空CX503便を利用して香港まで行き、香港でドラゴンエアーに乗り換えバングラディッシュのダッカを経由してネパールのカトマンズへ行きます。 カトマンズからはネパール国内線のブッダエアーに乗り換え、登山拠点のポカラに行く行程です。 |
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香港で、カトマンズ(加德満都)行きのドラゴン航空KA192に乗り換えます。 | |||
カトマンズからは、ポカラ行きのブッダエアーの605便を利用、この便は、行きは右側、帰りは左側の席がお勧め!素晴らしいヒマラヤビューが楽しめます | |||
カトマンズ~ルクラ便は双発のプロペラ機です。 | |||
カトマンズ~ルクラ便のチケット | |||
この605便、離陸寸前になって左側のエンジンの音が変になりプロペラの回転が時々止まります。 。。。。。。。。 何だか変だなと思っていたら、離陸できずエンジントラブルとのこと! 離陸してからのエンジントラブルでなくて本当に良かった!!!! 空港に駐機していた別の機体に乗り換えて、今度は無事に離陸しました。 一路 目的地ポカラへ ♪♪♪ |
飛行機の窓から外を見ると8000m峰が↓↓↓↓ 夢にまで見たヒマラヤです! |
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カトマンズ~ルクラ間のフライトは30分間程ですが、エベレスト、マナスル、ダウラギリ、アンナプルナなど 次から次へとあこがれの8000m峰が窓の向こう側に現れて明日からのトレッキングの期待に胸がふくらみます。 |
アンナプルナトレッキングの拠点の街 ポカラ |
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無事ポカラ空港に到着しました。 思えば、関空からの長い長いフライトでした! おつかれー |
乗客の荷物は職員の方が手作業で運びます。 |
今回登山拠点にして滞在したホテルMEERA 入り口にはマニ車が備えられていました。 左に少し見えている建物はレストラン棟 日本からのスーツケースなどはここで預かってもらい トレッキング中ポーターに持ってもらう45リットルザックと 自分用の小さなサブザックで身軽にトレッキングに出発します。 |
ここは、ネパール 野生の牛の親子連れ ヒンドゥー教では牛を大切にします。 |
ポカラはネパール唯一のリゾート地 バス停には次々と長距離バスが到着してきて サリーで正装したインドからの観光客が街にあふれます。 |
ポカラのシンボル フェワ湖のボート乗り場 |
チベット村 | フェワ湖畔 のんびりとした風景です。 早朝には、マチャプチャレが天高く聳える姿が見えます。 |
<<ガイドとポーター>> | |
トレッキングガイドは、現地の事情に精通しておりトレッキング全般について色々なことを相談できる人、一般的に英語や日本語など外国語も堪能でトレッキングガイドのライセンスを持っています。 ガイドを選ぶポイントは、やはり人がらと経験が何より大切! ポーターは、ガイド見習い中の若い人が多く、黙々と重い荷物を運んでくれます。 今回お世話になったガイドのアムリット(右側)とポーターのマニー(左側) ガイドのアムリットは温厚な人柄で何事にもクレバー! そして、日本語も堪能!と理想のガイドさんでした。 ガイド仲間からの信頼も厚く、次回のネパールトレッキングの時にも是非ガイドをお願いしたいと思っています。 ポーターのマニーはまだ17歳、笑顔があどけなくて可愛いい現役の短大生でした。 20Kgを超える荷物を持って一緒にモクモクと歩いてくれました。(マニー ありがとう!) |
ポカラを拠点に数多くのトレッキングコースがあります。 その中で、今回実際に歩いたプーンヒルコースを紹介します。 |
ヒマラヤトレッキング(1日目) |
GARMINの GPSmap 60CSx による1日目のトラックログを表示しました。 <<<一日目のコース >>> 早朝にポカラを出発し車で1時間半ほど走って登山口のナヤプルへ。 ポカラ~ナヤプルの間には峠越えがあり、徳島市内から東祖谷の三嶺登山口まで車で走るくらいの感覚です。 この日は、ナヤプルからヒレまで距離 11.517Km 標高差+694m -219m 歩行時間 5時間8分と軽めのトレッキングです。 |
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登山口 ナヤプル。 送迎用のタクシーやバスが多数駐車しています。 |
トレッキング道は村の生活道を通っています 村のおばさんたちが楽しそうに談笑しています。 |
荷物運搬用ロバの群れに遭遇。 山側によけて通過を待ちます。 |
地元の子どもたちが遊んでいます。 |
TIMSのチェックポスト 外国人トレッカーはここで、トレッキング許可書のチェックを受けます。 |
橋を渡ります。 | ここも、ツーリストのチェックポスト。 |
集落の周辺では棚田がきれいに整備されています。 吊り橋が多数かけられています。 |
レストランの呼び込みのおじさん おじさんがドコドコ太鼓を鳴らしてお客の呼び込みをしていました ここで昼食! |
この日の宿泊地 ヒレに無事到着しました。 |
この日宿泊したロッジ 一族の人たちがロッジ前でトランプに興じています。 夕方まで飽きることなくずっとトランプをしていました。 |
ロッジ前の風景 |
<<この日の夕食>> ネパールの食事の定番ダルバート ダル(豆スープ)、バート(白飯)、タルカリ(おかず)という意味。 |
ロッジの窓から見た夕暮れの風景。 山の色が刻々と変化していく夕暮れ。 飽きずに眺めていました。 この場所の標高は1,520mですが、明日は2,853mまで登ります。 |
ヒマラヤトレッキング(2日目) |
GARMINの GPSmap 60CSx による2日目のトラックログを表示しました。 <<<二日目のコース >>> この日は、ヒレからゴレパニまで、距離 15.743Km 標高差+1,688m -268m 歩行時間 8時間14分でした。 |
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ヒレのロッジを早朝に出発 ロッジの子どもたちが見送ってくれました。 ナマステー! 今日は長丁場ですが頑張ります♪♪♪ |
きれいに整備された石段を登ります。 ガイドのアムリットの先導で歩きます。 アムリットはペース配分が絶妙で ゆっくりですが終始同じペースで進みます。 |
どこか懐かしい里山の風景の中です 今日もいいお天気で気持ちいいです。 |
ティルケドウンガの街を通り抜けます。 朝市が店開きしていました。 |
吊り橋を渡ります。 |
急坂で荷物輸送用の馬の群れに遭遇。 この時も山側によけてやりすごします。 |
ポーターの方たちは二人分三人分の荷物を持って急坂を登ってくれます。 ありがとうございます。 |
ウレリでは村のお祭りに遭遇しました。 子どもたちが、一羽ずつ鶏を持っています。 |
眺めのいいレストランでゆっくりと昼食にします メニューはトマトスープと ベジカレー。 |
ネパールの国花 シャクナゲ |
この付近から登山道は森に入っていきます。 標高はすでに2500mを超えていますが深い森があります。 |
シャクナゲの森 |
ゴレパニ下の村に到着しました。 | かわいい子どもの呼び込み 空き缶をたたいて大きな音を出しています。 |
ゴレパニ上の村へはさらに20分ほど坂を登ります。 |
この日宿泊するロッジ 夕食は、やっぱりダルバート そしてベジモモ(ネパール風野菜餃子) |
ヒマラヤトレッキング(3日目) |
GARMINの GPSmap 60CSx による3日目のトラックログを表示しました。 <<<三日目のコース >>> この日は、ゴレパニを早朝に出発してプーンヒルへ。 プーンヒルで日の出を見たあと、ゴレパニに戻りチトレ、シーカを経由してタトバニへ下ります。 距離 19.447Km 標高差+664m -2,247m 歩行時間 10時間1分でした。 |
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午前6時、プーンヒル頂上(標高3,198m)で日の出を待ちます。 | 頂上の展望タワーから下を見るとこんな感じ |
まもなく日の出 |
ダウラギリ 8167m |
アンナプルナ 8091m |
プーンヒル(PoonHill)頂上(標高3,198m)で夜明けの素晴らしい眺望を楽しんだ後、ゴレパニGorepani(2853m)まで下山して、昨夜宿泊したロッジで休憩します。 |
ロッジのレストランでダウラギリを眺めながらゆっくり朝食です。 |
ロッジ前庭にある展望デッキとダウラギリ(8,167m) |
満開のシャクナゲとアンナプルナ (8,091m) |
AM8:00 今日の目的地タトバニ(Tatopani)へ向けてゴレパニ(Gorepani)を出発します。 |
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左側にダウラギリ、右側にアンナプルナを眺めながら高度を下げて行きます。 |
柳の新緑とアンナプルナ (8,091m) |
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チトレ(Chitre)のロッジ前で小休止。 前方の峰は、ダウラギリ (8,167m) |
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8000m峰が持っている雄大な裾野です。 |
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シーカ(Shikha)に到着しました。 村人が総出で道路の補修工事中。 この場所の標高は 2016m |
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つり橋を渡るため川岸までどんどん高度を下げて行きます。 前方で休憩しているグループはヨーロッパからの団体で、アンナプルナ内院方面を三週間かけてトレッキングしているそうです。 |
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