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登山記録

(徳島県 最後まで残った空海の道 一本杉庵 2007.10.28)

使用カメラ SIGMA SD10 レンズ 18-50mm F2.8 EX DC


四国霊場第11番札所藤井寺と第12番札所焼山寺を結ぶ片道約13Kmの遍路道は、「最後まで残った空海の道」として親しまれており、今から1200年前に弘法大師(空海)が歩いた時の自然がそのままの姿で残っている遍路道です。
途中には「へんろころがし」と呼ばれる急坂の箇所もあって徒歩で霊場を回る「歩きお遍路さん」にとっては88ヶ所中で最大の難所だそうです。
今回は、藤井寺から焼山寺までの間の最高標高地点である一本杉庵(標高746m 左右内峠)までの片道8.3Kmを藤井寺南側のパイロット道路からピストン(往復)します。

行 程 所要時間
駐車場所 出発 9:46 2時間39分
長戸庵 11:05
柳水庵 12:25
柳水庵 出発 13:06 40分
一本杉庵 到着 13:46
一本杉庵 出発 14:30 1時間37分
駐車場所 帰着 16:07

標高、緯度、経度
駐車地点 140m N34”02’54.62” E134”20’46.43”
長戸庵 451m N34”01’59.59” E134”20’42.80”
柳水庵 503m N34”00’57.27” E134”19’50.21”
一本杉庵 746m N34”00’10.38” E134”19’30.61”




カシミール3Dによる登山ルートの展望図です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第172号)」
GARMINのGPSmap 60CSx によるトラックログを地図上に表示しています。


GARMINの GPSmap 60CSx によるトラックログをカシミール3Dを使ってグラフ表示しました。
総歩行距離 16.783Km 累積標高差+1,473m −1,473m 
所要時間7時間00分(食事、休憩を含む)



徳島県吉野川市で国道192号から県道31号鴨島神山線に入り梨の木峠(焼山寺)方面へ。吉野川市上水道配水池を過ぎたところの三叉路を右折してパイロット道路に入り、しばらく西へ進むと登山口に到着します。
四国霊場第11番札所藤井寺の北側には民間の有料駐車場(一日500円)も整備されています。



パイロット道路横の広くなった場所に駐車します。
(通行の邪魔にならないようにお願いします。)
パイロット道路沿いの登山口



遍路道標識や国土交通省による「四国の道」の標識、そして、毎年5月に500人が「空海の道」を
藤井寺から焼山寺まで歩くイベント「最後まで残った空海の道ウオーク」の案内標識があります。


端山休憩所からの展望
茶畑の向こうには吉野川平野が広がっています。



たくさんの遍路石や、仏像を彫った丁石などを眺めながら登ります。



長戸庵に到着しました。
ここは、空海が焼山寺への旅の途中に休憩した場所と言われ、
藤井寺と柳水庵の中間地点の「ちょうどいいあんばい」の位置にあることから
「頂処」といわれていたのが変化して「長戸」という今の名前になったそうです。



ビューポイント
北側に展望が開けています。
登山道は整備が行き届いています。


ビューポイントから見た吉野川平野と阿讃山脈。
毎週登っている大麻山も見えています。


柳水庵です。
ここには空海が柳の杖で岩をついて出たと伝えられている水場があります。


稜線付近は素晴らしい紅葉に彩られています。



目的地「一本杉庵」に到着しました。
ここは霊気あふれる場所で大正15年に建立された厄除大師大銅像と、弘法大師お手植えと伝えられる杉の大木があります。
良く見ると杉の葉は全て下向きになっており実に不思議な樹形をしています。これは大師が杉の苗の上下を逆に植えたためと言われています。
杉の木の樹周は7.62mもあり「左右内(さうち)の一本杉」として昭和29年1月に徳島県の天然記念物に指定されています。

時間の関係もあって予定どおりここで折り返しますが、さらに4.1Km 1時間ほど歩くと第12番札所焼山寺に到着します。



「一本杉庵」のベンチに腰掛けてゆっくりコーヒーを飲んでいると、山口県から来て一人で逆打ち(札所を第88番から逆に参拝して回ること)をしているという若いお遍路さんがひょっこり現れました。
帰りは彼女と一緒に「藤井寺」まで歩くことにます。

1ヶ月余りに及んだ彼女の歩き遍路も明日1日で成就する予定とのこと。道中、歩き遍路のお話を伺いながら楽しく歩くことができました。

午後5時に藤井寺の納経所が閉まるのでそれまでに到着したいとのことで、すこしピッチをあげて歩くことにします。

彼女は、この1ヶ月間 毎日歩いてきたためか さすがの足の強さと バランスの良さで、8Km余りの急坂の山道を僅か1時間37分で歩くことができました。
 

周辺地域の「お遍路」の歴史は → こちら

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