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登山記録

(徳島県 平家平 2007.10.20)

使用カメラ SIGMA SD10 レンズ 18-50mm F2.8 EX DC


平家平(へいけだいら)標高1,603mは徳島県那賀町木頭と木沢の間に位置しており、剣山方面から見るその風貌はピラミダブルで美しく威厳さえ感じます。山名は屋島の戦いで敗れた平家の生き残りが人里離れたこの地に逃れてきたことに由来するといわれています。
登山は、蝉谷の集落を経てミツタビ谷を詰めるコースや岩倉からビリ谷を詰めるコース、また、山姥岳や岩倉峠から縦走するコースなどがありますが、どのコースをとっても歩行距離は長く、急傾斜の崩落地が行く手を阻んだり、密集したスズタケをかき分けて自分でルートファインディングしながら進む必要があり徳島県でもっとも登頂が難しい山といわれております。
今回は蛇石神社を経由してミツタビ谷を詰めるコースを登りますが、登山口は従来の東蝉谷の登山口からではなくて、林道「岩倉蝉谷線」の途中から東蝉谷登山道につながる約300mの「遊歩道」を利用することにします。この「遊歩道」は、東蝉谷からの登山道が2004年の豪雨災害で埋まり危険な状態になったため地元の竹岡さんたち3人が平家平への短縮ルートとして整備してくれたもので、約1時間の時間短縮が可能といわれています。
短縮ルートについては「やぶ山歩き」さんのGPSトラックログ→こちら を参考にさせていただきました。
短縮ルートが出来たとはいえ初心者が安易にこの山域へ入るのは大変危険です。読図力や地形を見る目が備わった藪山登山経験豊富な上級者が必ず同行し、天候を見極め、十分な時間の余裕を持って行動してください。
行 程 所要時間
駐車地点 10:22 2時間58分
平家平 山頂 13:20
下山開始 14:05 2時間27分
駐車地点帰着 16:32

標高、緯度、経度
駐車地点 994m N33”48’46.82” E134”11’35.08”
平家平 山頂 1,603m N33”49’45.96” E134”12’04.97”

赤帽子山から見た平家平




カシミール3Dによる登山ルートの展望図です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第172号)」

GARMINのGPSmap 60CSx によるトラックログを地図上に表示しています。


GARMINの GPSmap 60CSx によるトラックログをカシミール3Dを使ってグラフ表示しました。
総歩行距離 10.815Km 累積標高差+1,428m −1,428m 
所要時間6時間13分(食事、休憩を含む)





徳島県阿南市から国道195号を高知方面へ。
長安口ダムを過ぎ、小見野々ダムを過ぎてしばらく進み木頭助にある蝉谷橋の東側を北に2.6Km程進んだところが東蝉谷林道と西蝉谷林道の分岐です。


国道194号蝉谷橋東側を北に入って最初の三叉路。
(東蝉谷林道と西蝉谷林道の分岐)
右→平家平の標識がありますが、これは従来の東蝉谷登山口への標識です。今回は短縮ルートを利用するため直進して蝉谷方面へ進みます。


しばらく進むと蝉谷集落への 分岐がありますがここは直進します。


林道大森山線の分岐。ここは右に進みます。

林道「岩倉蝉谷線」横の広くなった場所に駐車して登山準備を整えます。

500m程先では林道の延伸工事が行われており、頻繁に重機等の大型車両が通行しますので工事の邪魔にならない場所に駐車してください。(今回は工事をしている方に声をかけて邪魔にならない場所を教えていただきました。)


東蝉谷からの登山道に通じる「遊歩道」へのとりつき。


新遊歩道への下り。 新遊歩道は赤テープで表示されています。


新遊歩道を7〜8分下ると東蝉谷からの水平の登山道に合流します。


蛇石神社


蛇石神社に祀られている蛇の置き物。


お天気は最高です!!
トラバース道はかなり荒れていて崩れやすく危険な場所があるので慎重に進みます。


荒廃した営林小屋


営林小屋を過ぎた場所にあるミツタニ谷の渡渉地点。
周囲は素晴らしい自然林地帯であちらこちらに巨樹が見られます。


左岸に渡渉しました。この木は洪水で流されたのでしょうか?岩の上で根が剥きだしになっていますが、しっかり紅葉しています。

渡渉してから初め10分くらいは正面の涸れ沢を詰め、次に右手の急傾斜の尾根に取りつきます。
ここから300mくらいが傾斜もきつく道に迷いやすい危険地帯です。


右手の尾根にとりつきます。 かなりの急傾斜です。


岩倉峠と山頂を結ぶ稜線の尾根に出ました。
樹木が生い茂っていて展望はありません。


前平家平(左側のピーク)と目指す平家平(右側のピーク)が見えてきました。


山頂に到着しました。 他に誰も登山者がいない静かな山頂です。



山頂から剣山方向の展望。



徳島県の山では最も登頂が難しいといわれてきた平家平ですが、
尾根付近に密集していたスズタケが地元の方たちによって
きれいに刈り払われていて歩きやすくなっています。
また、林道「岩倉蝉谷線」から「遊歩道」を利用した短縮コースが
出来たことによって従来よりもアプローチはかなり楽になりました。

最近はこの山域への登山者も多くなってきていますが崩落しやすい
急傾斜地が続く厳しい山域であることに違いはありません。
天候を見極め、十分な装備を整え、藪山登山の経験豊富な上級者が
必ず同行して事故のない登山をお願いします。



この日、登山道で見た素晴らしい紅葉。(一部です)

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