Club mark_two

登山記録

(徳島県 津志嶽 2007.5.13)

使用カメラ SIGMA SD10 レンズ 50mm EX マクロ


津志嶽(つしだけ)標高1493.5mは徳島県つるぎ町に位置しており祖谷山系の盟主、矢筈山や黒笠山の山塊から東に派生するピークの一つです。尾根直下には急峻な岩壁が連なっていて、険しい山容の山として知られています。地形図を見ると等高線が密に詰んでいて黒笠山などと同じように体力と気力を必要とされる山で、この山に登ることができれば四国の山は大丈夫といわれるほどです。
この山への登山は一宇の久薮(ひさやぶ)からのルートが最も一般的でお勧めです。最近は途中の尾根付近に群生するシャクナゲが脚光を浴びており、5月下旬の開花期にはここを訪れる登山者が増えています。登山コースは他に黒笠山から尾根沿いに縦走するコースや片川から北尾根を直登するコースなどがあります。
最近、片川沿いの峰々に果敢にアタックされている
あとみっくさんの活躍に刺激されて、今回は片川から「大横のカツラ」を経由して北尾根を直登し津志嶽頂上を目指すことにします。ただし、この登山道は「大横のカツラ」から上には標識はありませんし踏み跡も不明確です。また、非常に厳しい登りが連続して続きます。藪山の登山経験が十分ある上級者が万全の装備を整えて登山する以外はこの山域に立ち入るのは非常に危険です。(地図に出ていない急峻な枝尾根も数多くあり、登る時は力まかせで何とかなっても下山時は尾根を間違えやすくて特に危険ですから注意してください。
この付近の詳しい山岳情報を親切に教えくださったあとみっくさんに感謝します。
行 程 所要時間
横登山口 8:20 4時間21分
津志嶽山頂 12:41
下山開始 15:40 3時間10分
登山口帰着 18:50

標高、緯度、経度
大横登山口 488m N33”57’08.49” E134”01’36.80”
山 頂 1,493m N33”55’41.64” E134”01’53.45”


カシミール3Dによる登山ルートの展望図です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第172号)」


GARMINのGPSmap 60CSx によるトラックログを地図上に表示しています。


GARMINの GPSmap 60CSx によるトラックログをカシミール3Dを使ってグラフ表示しました。
総歩行距離13.232Km 累積標高差+2,041m −2,041m 
所要時間10時間33分(食事、昼寝、休憩を含む)




国道192号つるぎ町貞光で剣山の案内板を目印に国道438号に入り見ノ越方面へ。
一宇古見の集落から「矢筈山」の案内板を目印に県道304号木地屋赤松線に入り片川に沿って大横へ。
赤い橋の横にある「大横のカツラの木」の案内板のところが登山口です。



大横に着きました。
道路が広くなっていて通行の邪魔にならない場所にマークUを駐車して登山準備を整えます。


「天然記念物大横のカツラ入口」と書かれた案内板がある赤い色の橋を渡ります。


いきなりの急坂ですがまだまだ序の口です。 大カツラの木までは要所にかわいい案内板があります。


幹周10m35p県下一の巨大なカツラの木です。



大横のカツラからは、さらに傾斜がキツクなりましたが腕力でグングン尾根を登ります。


周囲は雑木林に変わりました。
むせるような新緑の素晴らしい景色の中を進みます。


四国電力の160番鉄塔です。

鉄塔下の広くなった水平の場所でのんびり朝のコーヒータイムです。


頂上直下のやせ尾根に出ました。
鉄塔から上はさらに厳しい登りになりますが自分のペースを守って高度を上げていきます。


快晴の津志嶽山頂に到着しました。
他に登山者はいません。
山頂標識の裏に「付近で月の輪熊の目撃情報がある」旨の記述があります!

同時刻に黒笠山東尾根を登っているあとみっくさんから携帯電話で「黒笠山で合流してかずろう谷を下ろう」とのお誘いをいただいたのですが残念ながら津志嶽〜みねこし〜黒笠山のルートはこの日GPSに入力していなかったため、万一の場合の危険を考えて断念しました。次回はぜひ合流したいと思っていますのでよろしくお願いします。



頂上から東方向には矢筈山が見えています。


登山道脇で見かけた可憐な花たち



頂上付近の岩場の下りは特に危険が大きいため
安全を第一に考えて、一般の登山道を「しゃくなげの里」まで下り、
そこから四国電力の鉄塔巡視路で160番鉄塔まで戻り
登ってきたルートに合流しました。

片川から津志嶽へ登る登山道は厳しくて非常に困難なルートですが
手付かずの大自然がそのまま残っていてチャレンジする登山者を
驚かせ、癒し、そして楽しませてくれます。

ここは藪山登山の経験豊富な上級者限定のコースですが、
天候を見極め十分な装備を整えて時間に余裕を持ち
自己責任でぜひ一度はチャレンジしてみてください。
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