Club mark_two

登山記録

(愛媛県 西赤石山 2007.5.4)

使用カメラ SIGMA SD10 レンズ 18-50mm F2.8 EX DC


西赤石山(にしあかいしやま) 標高1,626mは、愛媛県新居浜市に位置しており、頂上付近は蛇紋岩系の橄欖岩が露出した岩峰で表面は酸化のため赤褐色をしており、それが「赤石」の名の由来だそうです。
登山口は、日浦から銅山越を経由して尾根道を登るコースが最も一般的ですが、東平から銅山峰ヒュッテを経由して銅山越や東山南側のコルに出るコース、東平から兜岩を目指して直登するコース、東赤石山から尾根を縦走するコースなど数多くの登山コースがあります。
今回は、東平登山口から銅山峰ヒュッテを経由して銅山越から尾根をたどるコースで山頂を目指します。
西赤石山は、江戸時代には世界一の銅山として栄え昭和48年に閉鎖されるまで銅の山として栄えた山で現在でも銅山越を挟んだ南北の登山ルートに当時の面影を残した石垣や坑道跡が残っています。
行 程 所要時間
東平登山口 9:25 1時間47分
銅山峰ヒュッテ 10:42
銅山越到着 11:12
銅山越出発 11:47 1時間11分
西赤石山 山頂 12:58
下山開始 13:45 2時間03分
登山口帰着 15:48

標高、緯度、経度
東平登山口 740m N33”52’37.03” E133”18’50.83”
西明石山頂 1,626m N33”52’20.20” E133”20’32.00”


カシミール3Dによる登山ルートの展望図です。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第172号)」
GARMINのGPSmap 60CSx によるトラックログを地図上に表示しています。


GARMINの GPSmap 60CSx によるトラックログをカシミール3Dを使ってグラフ表示しました。
総歩行距離 13.720Km 累積標高差+1,723m −1,723m 
所要時間6時間21分(食事、休憩を含む)





新居浜市から県道47号(新居浜別子山線)を南へ進みマインとピア別子方面へ。
マインとピア別子を過ぎ鹿森ダムの少し上流にある清滝トンネルを抜けたところで「東平(とうなる)」の看板を目印に左折して舗装された林道を対向車に注意しながら進むと20分程で東平に到着します。


東平登山口に到着しました。

ここは日本三大銅山の一つ別子銅山の採鉱本部が置かれてた場所で最盛期には3,700人もの人が住んでたそうです。昭和48年に閉山になり現在は「銅山の里」として歴史資料館や銅山の里自然の家などが整備されています。

登山準備を整えて出発します。



8分ほどで第3変電所前の広場に着きました。ここから兜岩に向かって西赤石山へ直登するコースもありますが、今回は柳谷コースの整備された古道を歩いて銅山峰ヒュッテから銅山越えを目指します。


第3通道横の良く整備された石畳の登山道を登ります。

渓谷に沿って歩くと小さな滝が見えて来ました。登山道脇のツツジも満開でいい雰囲気です。


ひかげつつじもちょうど見頃を迎えています。


「銅山峰ヒュッテ」に到着しました。
ここは赤石山系をこよなく愛し、登山道整備や自然保護に尽力された伊藤玉男さんによって昭和38年12月に開設されたヒュッテで、伊藤さんが平成16年6月に亡くなられた後は奥さんが一人で切り盛りされているそうです。
ここには明治26年に別子鉱山鉄道上部線(上部鉄道)の発着駅である角石原停車場が設けられました。ここから石ヶ山丈(標高850m)まで約6kmの鉄道が通じていたそうで往年の停車場を偲ばせる低い石組みが今でも残っています。


銅山峰ヒュッテからは傾斜が少し急になりますが銅山越までゆっくり歩いて30分程です。


ゴールデンウイークのまっただ中、たくさんの登山者で賑わう銅山越に到着しました。

昔、ここを越えて、新居浜市内の港まで銅が運ばれていたそうで冬には雪が積もることも多く、銅山の仕事で命を落とす労働者も後をたたなかったようです。
そのため、峠には無縁仏を供養する峰地蔵が建立されています。

西赤石山へは峰地蔵の右側の道を進みます。


尾根道を西赤石山に向かって進みます。
東赤石山から縦走してくる登山者や既に下山してくる登山者も多く、沢山の方とすれ違います。


登山道脇では色とりどりの花たちが登山者の目を楽しませてくれます。


最後の急坂を登りきると山頂はもうすぐです。


西赤石山 山頂に到着しました。
二等三角点と標識が設置されています。

帰りは、西赤石山の北斜面から兜山を経由して
あけぼのつつじを楽しみながら東平へ下山する予定でしたが
あけぼのつつじが殆ど咲いていないことと、急に雨が降り始めたため
尾根道を東山のコルまで戻って直接銅山峰ヒュッテへ降り
柳谷コースを東平まで戻ることにします。


楽しみにしていた「あけぼのつつじ」は時期が少し早かったのか
それとも今年は裏年なのか、残念ながら期待したほど楽しめませんでしたが
ちようど見頃を迎えた「ひかげつつじ」や登山道脇で咲き誇る可憐な花たちが
それ以上の楽しみを与えてくれた西赤石山登山でした。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送